ISO 17025の品質マニュアル作成における失敗の主な理由
を以下にまとめました。
- 経営層の関与不足
- 品質マニュアルの作成を現場任せにし、経営層が関与しない
- 経営方針と品質マニュアルの内容が一致していない
- 経営層がISO 17025の要求事項を十分に理解していない
- 組織の方向性が不明確
- 取得目的や品質方針が曖昧で、従業員に浸透していない
- 「とりあえず認証を取る」姿勢で、実務に適したマニュアルになっていない
- 品質目標が具体性に欠け、現場で実行しにくい
- リソースの不足
- 品質マニュアル作成に十分な人員・時間を割かない
- コンサルタントに丸投げし、自社の実態に即したマニュアルにならない
- ISO 17025の教育・研修を経営層が受けず、適切な指示ができない
- 実務と乖離した内容のマニュアル作成
- 実際の業務プロセスと合っていない「理想的なマニュアル」になっている
- 形だけのマニュアルで、現場で活用されない
- 不必要に複雑で、実務に負担をかける内容になっている
- マネジメントレビューの不備
- 品質マニュアルを一度作成したら見直しを行わない
- 内部監査やマネジメントレビューを軽視し、継続的な改善がない
- 現場からのフィードバックを反映せず、使えないマニュアルになっている
- 部門間の連携不足を放置
- 品質マニュアル作成時に関係部署との調整を行わない
- 品質管理部門と経営層の意見が合わず、一貫性のないマニュアルになる
- コミュニケーション不足により、作成後の運用がスムーズに進まない
- 短期的視点での意思決定
- 取得を急ぐあまり、内容の精査をせずにマニュアルを完成させる
- コスト削減を優先し、品質マニュアルの作成・改善に必要な投資を避ける
- 取得後の維持を考えず、更新や見直しの仕組みを整えない
結論:
経営層が品質マニュアル作成を単なる「認証取得のための書類作成」と捉えると、実務に即したマニュアルにならず、取得後の運用で問題が発生します。
経営者は、品質方針の明確化・適切なリソース配分・継続的な見直しを主導し、ISO 17025の本来の目的である試験・校正業務の品質向上に貢献することが求められます。
(コンサル先の私の経験)
ISO17025の認定をうけたいという宮崎県内の某企業様のISO17025品質マニュアル等について某企業様とISO17025のコンサルタント契約を結び、第1回の指導のために訪問しました。そして試験室のメンバーの全員の方々とご挨拶をし、
これからの指導内容、スケジュール等についてお話をして、作成済みという品質マニュアル等を見させて頂きました。
私からすれば、作成された品質マニュアル等は、システムを回すには、重たいような気がしました。
ただ半年以上,通常業務をしながら、その合間で作成された品質マニュアル等であるので、作成された品質マニュアル等をなるべく活かしていこうと思いました。
ところが品質マニュアル等を作成していくうえであまりにも、追加、訂正、削除が多い品質マニュアルになっていきました。
このような指導を2回、3回、4回と続けていく中で、試験室の部長から松元さん今のISO17025品質マニュアル等は全部やめにして,松元さんの提供される品質マニュアルでいいですよと言われました。びっくりです。コンサルタントとして、試験室様の作成されたもの第一に大事に指導していくのが私の考えだからです。
でもこの切り替えが後からの指導をスムーズにいかせ、時間の無駄もなくなりました。
あとかたお聞きしたことですが、作成されていた品質マニュアル等は、加入している◎◎連合会が販売されているサンプルを参考にして作成されたとのことでした。